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「ちょ、ちょっとアンタ……こんな所で何やってるのよっ!」
「いや、これはその…」
「人の部屋に勝手に上がり込んで……てかその子、女の子じゃない!!」
彼女が激しく取り乱す。拳を震わせながら。
「人の留守中に女を連れ込んでるとはどういう事じゃああぁあぁぁっ!!」
「き、聞いてくれ。これには深い訳があって…」
「しかも身動きをとれなくしてるとか、貴様……貴様っ!!」
「違う違う、勘違いだから!」
すぐさま言い訳を展開。体勢を変えて立ち上がった。
「お姉ちゃん、助けて!」
「え?」
「あのお兄ちゃんに無理やり連れ込まれたの!」
「は、はぁ!?」
しかし事態が思わぬ方向に転がっていく。一緒に暴れていた対戦相手が華恋の元へと接近した。
「私が嫌だって言ったのにここに引っ張ってきて、そして……抱きついてきた」
「ちょ、ちょっと待って!」
「やだっ! こっち来ないで」
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