2人が本棚に入れています
本棚に追加
季節は春。
桜舞い散るこの季節に、体育館裏というシチュエーションに何を想像するだろう。
桜の木の下で、いきなりの告白シーンだろうか。
急に足元に魔方陣が現れて、異世界に召喚されるだろうか。
実はこれは夢で、本物の身体は植物状態というものだろうか。
それとも、幼馴染のせいで平行世界に飛ばされて、「レーザー級さんちーす!ロリきゅーぶでの活躍お疲れ様でーす!」なんて挨拶したら殺される展開だろうか。
まあ、そんな展開などなく絶賛怖い先輩方に囲まれているわけだが。
「君きーみ」
不気味な笑顔をした中途半端な金髪が特徴的な男に呼ばれる。
「お金貸してくんねーかな?」
ツーブロックが、プリン頭に続いて素敵な笑顔で、お願いされる。
最初のコメントを投稿しよう!