第11話

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「なんですって……?」 耳を疑った。 刑事の話によると。 昨晩遅くノアは担任教師である中山華子のマンションを訪れ。 相談があると泣きついて家に上がり込んだ。 そこで突然――。 理由もなく彼女を殴打し逃げたという。 振りかえると ノアは悪びれずいつもと同じ顔で平然と立っていた。 「なにかの間違いです!彼はそんな事……」 「いいんだよ、先生」 言いかける僕の肩をポンと叩くと 「行きましょうか?」 ノアは自ら刑事に歩み寄った。
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