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「なぁ今朝のニュース見たか?」 朝の電車の中で修士が幼馴染の七海に話しかけた。 「あー幼馴染の女の子が男の子を殺しちゃった奴だよね? いつか私もやりかねないよー?」 口角を上げニタニタする七海をでこピンした。 「ばーか、お前じゃこの俺の筋力に勝てないだろ」 修士はブレザーを肘までまくり上げ力こぶを作った。 「ブレザーでまったく見えないんだけど」 七海は冷たく言い放った後に、いつもの笑顔で微笑んだ。 「なぁ、逆に俺がお前を殺したらどうする?」 からかうように問う修士。 「え?修ちゃんにならなにされても平気だよ。」 「だって修ちゃんがいなかったら私はこの世にいなかったかもしれないんだよ?」 そう続ける七海に修士は少しはにかんだ。
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