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~ウルside~
「大人しくしろ!!このツターヤを我等、デ・オーチ軍団が占領した!!お前らは人質だ!!」
にゃ!?
ぞろぞろと店内に入ってきたおじさん達。
何でこんな所に…
恐くてぷるぷる震えていると
「………!」にや
……ぇ?何!?
一番前にいる眼帯してるおじさんと目があっちゃった…
「おい。そこの執事と金髪の女以外は逃げていいぞ」
「リリル様、紛れて逃げましょう」
おじさんの言葉?そんなの無視だよ?僕はリリル様にしか従わないから。
リリル様の腕を引っ張ってこっそりと移動しようとする。
「そ、そうね(まぁ、逃げられるなら)」
よし!逃げよー
ガシッ!
あはは…あれ…なんか捕まったかも…
「お前らは残れっつたよな?」
「聞こえませんでしたぁぁぁ!!」
言い訳をしつつ、リリル様を逃がす為の算段をたてる。
リリル様の今の位置は……………って!?リリル様…え!?何で縛られてんの!?
「連れてけ」
あ~リリル様が見えない所に…
「あなた達!!リリル様をどうするつもりですか!!」
「ふ…猫が威嚇してるみたいだぞ?どうするも何も…邪魔だから縛っておくだけだが?」
うわぁ…気持ち悪ッ!!何猫って!?
リリル様ぁ…
「じゃあ何で見えない所につれていったんですか!!」
「それは……なぁ?」
ま、周りの人に目配せした?
それが若干ウィンクに見えて更にゾッとしてしまった僕は悪くないと思う。
にやにやしながら近付いて来くおじさん達。
き、気持ち悪い…
「!!」
ボクは咄嗟に嫌な予感がして後ろに跳んだ。
ああ…これはもう…
「ほらほら恐くないよーこっちおいでー」
「嫌です。きもいです。あなた達、ボクを誘拐しようとしてますでしょ」
あの目には見覚えがある。欲に塗れたキタナイ目。
ボクは売れるからねぇ…結構な額にはなるもんね
「ははっ…気のせいだよ。こっちおいで」
まぁ、このオッサンがそれを理解しているかどうかは分からないけど。
オッサンがボクの腕をつかんできたので蹴って差し上げようと思ったんですが突然目の前から消えました
まだ蹴ってないんですが…
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