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「なん…だと?お前…冥界契約者なのか?」
「いくよ?」
「ちくしょう!殺れぇぇぇ!」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
恐らくリーダーの掛け声で一斉にアヴィスに襲い掛かるオッサン達。物凄く笑える光景だね。
にしても…暑苦しいなぁ
『アヴィス様ーあいつら暑苦しいー』
「……じゃあ凍らせちゃう?」
…流石!!これが以心伝心だね!!
『そーだねぇ…そーしよっか!』
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ティア」
『はーいはいっと』
アヴィスの声で刀身に魔力を込めた。
「まずは…足止め…!」
ザシュッ
アヴィスが剣を振るとオッサン達の目の前の地面が抉れる。
うーん、やっぱりアヴィス格好いいね…驚いて皆止まっちゃったよ。
「ティア…溜めてあるよな」
ははは…はてなが無いよ…
まぁ、溜めてあるけどね。
『勿論。纏い』
さっき込めた魔力を水に変換させ、刀身に纏わせた。
「剣技【水流雪花】」
更に小さな水流にする。
アヴィスは剣を振り上げ、左右斜めに降り下ろした。
まぁ、ようするにエックスの字だよ。エックス。
それを視認出来ない程のスピードで何回も繰り出し、水を凍らせ辺りに散らす。
すると辺り一面に雪花が舞い散る。
綺麗だねぇ…
あ、本は保護してあるから大丈夫だよ?
「な!?」
「今君達は凍ってないけど動いたら凍るよ?」
これは完成されたアートだから動くと異物と見なされて雪花が攻撃するんだ。そして異物を中心に氷の花が咲くんだ…ボクとしては動いて欲しいな
「そんなわけないだろ!!」
わぁお♪早速!
1人のオジサンが1歩踏み出す………前に凍った。
『ふふふっ…綺麗だね♪』
「あーあ、だから言ったのに」
『バカだね』
………ん?……ザザ…ザザザ………ノイズが…
『アヴィス様ーもう時間無いよー押さえきれないよー』
ボクの…ボク達の殺戮狂さんが出てくる。
ウル、もうちょい頑張れないかなぁ…
「何!?」
(無理です…リリル様はまだ…)
うん。分かってる。
仕方ない…オジサン達には犠牲になって貰おうか。
いいよね?
(…………………。)
…アヴィスの休日潰したんだよ?
(それは、仕方ないね!ばいばい!おじさん!)
……………本当にアヴィス好きだね~
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