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~アヴィスside~
「あはッ…あはははッ!ねぇ君達…このぼくを呼び出したんだから、覚悟…できてるよねぇ?」
あーあ乗っ取られちった…
今、俺の身体は俺の意思に従わなくなった。
くそ…意識が…持って……いか…れ…る…………
―――――――
―――――
―――
………………はッ!
くそっ…そんなに時間使ったか?…
!!彼奴らは!?
バッ!
「な……!?」
俺の目の前は全て赤に染まっていた。
天井も床も壁も。
まるで赤い絨毯が掛かっているようだった。
その赤い赤い景色の中に人の形…いや、まともな形をしているものは何一つとして無かった。
あちこちに肉片が飛び散っている。
これは…臓器だろうか?
これは眼球だな。
ああ…奴にしては珍しい…足が1本残ってる。
赤い景色にポツン…と真っ白い足………………………………………………悪趣味だ。
わざわざこれを見せたかったのか?
……………実に悪趣味だ。
ウルティアの殺戮狂は……
…………そういえばウルは?
「ウル!!何処だ!?」
『んー何ですか」
片手に残っていた剣から戻りながら話すウル。
戻りながら話すなよ頭痛い。
ウルはこの光景に何も言わなかった。
自分がやった事を覚えているのだろうか。
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