第3話 学園に入学です!!

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「リリル様~朝ですよ~おはようございます~」 あ、どうもこんにちはーウルだよー 今日は珍しく何も割らず、時間通りにリリル様を起こしているんだ。 今日はリリル様の高等部入学式だから頑張って起きたんだ。 まぁ…いつも頑張って起きなきゃいけないんだけどね… 「ふわぁぁ……おはようウル……え?」 え? 「何ですか?そのとても驚いた『え?』は?」 「え?…い、いや、何時もウルって私を起こすのに何か割るじゃない?」 「別に起こすために割っている訳じゃないです…」 「今日はその物音がしなかったから…あはは…びっくりしちゃったわ……ちっ朝の萌えが…ボソッ」 …………何か酷いや 「もう!僕だってたまには割らずに起こせます!!」 「そんなぷんぷんしながら怒っても可愛いだけよ?」 「か、可愛い?」 ひやり 背後から冷気が漂ってきた。 こ、この冷気は…… 「ウル…」 「はひぃ!!」 名前を呼ばれた瞬間反射的に背筋がピンっと伸ばして『きょうつけ』の姿勢をとった。 「リリル様に何て口きいてるんですか?」 「あ、あ、めめメイド長さん…」 ギギギ、と効果音が付きそうな感じで首を後ろに向ければそこにいたのは、冷気を垂れ流しにして赤いオーラを纏っているメイド長さんだった。 うぅ…赤いオーラなのに何で冷気放ってんの? 恐いよ~寒いよ~メイド長さん恐いよ~冷気寒いよ~ 「全然直りませんね…もう一度勉強し直しましょうか…?」 「い、いいいえ結構ですぅ」 もうあんなスパルタは嫌だよ!! 何故か勉強中の記憶がないんだ…唯、スパルタだったのは覚えてる。 「ま、まぁメイド長落ち着いて」 キッ! 「リリル様はウルに甘過ぎます!!」 ああ…リリル様が… 「め、メイド長さん!!リリル様は悪くありません!!」 「貴方は黙ってなさい」 「はいぃ」 うぅ…情けないよ…僕… (ウル、ガンバ♪) うぅ…ティア………よし、頑張る!!
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