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「そ、そうですか…」
「ウルは朝御飯…食べてるわけないわよね。私の食べ掛けで良いのならあげるわよ?」
え!?
確かにもう今の時間だと僕の朝ごはんはないでしょう。だからリリル様提案は素晴らしいものだった。
「いーの!?じゃなくて……いいんですか?」
「可愛い!目がキラキラしてるよウル!!ぎゅっとしてやる!!」
「ふわぁ!!リ、リリル様!?」
抱えられてリリル様の膝の上に乗せられました。
お、おかしいな…さっきまでリリル様と僕には距離があったはず…
「はい!あーん」
「う?あーん」
ぱく
リリル様が僕の口元にパンを持ってきてくれたので、迷わず食べます。
「ヤバい…可愛いすぎだろお前…ゴホンッ…着替えたら街へ買い物に行きましょ」
「はーい!」もぐもぐ
流石、リリル様の朝ごはん。とてもおいしかったです。
―――――――
―――――
―――
では!着替えのお手伝いです!!
「リリル様ぁ♪お洋服持ってきましたよー」
「ありがとう。じゃあそこに置いといて」
「はい!」
じー
何か手伝える事はないかとリリル様を見つめます。
「………よいしょっと」
じー
「………ふぅ……」
じー
「どうしたの?ウル」
「お手伝いしますか?」
「いや…いいわ…」
「そうですか…」
お仕事がなくてちょっと残念です。
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