2.本日はお日柄も宜しく

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 あれはなかなか楽しかったな♪と呑気に考えていると…。 グイと腕を引かれて、茹で蛸状態の美少年に抱き上げられた。 「…はぁ?こんなチビに抱き上げられるなんて…。」 「チビはお前も同じだろ!」 ヒョイと立ち上がると、ふたり共同じような背丈と体型で…。 「「170はチビじゃなーい!」」 声が揃って顔を見合わせると、思わず笑みが洩れる。 『待たせたな、今門を開けるぞ。』 門の中から聞こえる声に、真っ赤だった美少年の顔が青くなる。 「信号のようだな…。」 と言う呟きが終わらぬ内に、晴天の腕がまたグイと引かれた。 「お、おい…」 「悪い!裏門に行く!」 「はぁ?」 巻き込まれた感が拭えない晴天だった。
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