2.本日はお日柄も宜しく

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 取り出した携帯が鳴り、顔を歪めて確認すれば… 『天ちゃ~ん♪変装したー?天ちゃんの事だからとっても愛らしいんだろうな…ね、写メ送って!今すぐ送って!パパからのお・ね・が・い♪』 あまりにも気持ち悪いので、王道転校生を写メって送った。 「背格好も同じだし、バレないだろう…送信っと。」 携帯を副会長と王道転校生に向けると、此方を向いていた副会長の眉間にシワがよる。 「ええと…『名前呼びと偽笑顔指摘は?気に入りましたの王道台詞は?…キスは拒否していいからね』だと?…知るか!この腐れ親父が…」 「…君…きみ…」 目の前に影が出来て、ハッとして下から目だけで見上げると…一瞬頬を朱に染めて、副会長は晴天の手首を握っている携帯ごと引っ張った。 「君、手怪我してるけど…。」 ピロ♪ピロ♪と、間髪入れずに携帯が鳴る。 「?」 「あ、父から…心配症なもので…」 眉間にシワを寄せたままの副会長の手を軽くほどいて携帯を見る。王道転校生がなんか騒いでいるがガン無視。 『天ちゃん!車降りて割れたサイドミラー見たら血が着いてたんど大丈夫!?』 「メールでいいのに…。あ、血?」 耳からかなり離しているのに、携帯からの父親の叫ぶ声が だだ漏れ。 「大丈夫?お父さん、今から戻ろうか?」
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