2.本日はお日柄も宜しく

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「お、下ろしてください!怪我してるのは手だよ…姫抱きされる意味?なんだけど…。」 「そんなに暴れたら落ちますよ。私の首に手を回して…しっかりしがみついててくださいね。」 「イヤ、怪我しているの手だから…手を回してしっかりしがみつくとか…の意味?」 慌てて腕の中でもがく晴天を副会長はヒョイと抱き直した。 「抱き抱え易いのはいいのですが…貴方、軽すぎです。食事はちゃんと取っているのですか?」 え?此処でまさかの、副会長様は腹黒オカン? 「初対面の人間に、そこまで心配される筋合いはありません。」 不機嫌に言い放つ晴天の顔を見て、副会長はまた優しげな笑みを浮かべた。 「この私に対して、その様な無作法な物言い…君、随分なツンデレだね。」 「ツンデレってなんですか?俺は常識的な事を言ってるだけです。」 てか、晴天くん…今のところ『ツン』しか見せてないよね?『デレ』は、いつ見せてくれるのか…… 「俺はツンデレでは無い!」 「ん?いったい何方とお話しているのですか?」 ・・・
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