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「…送信っと…。あ、会長の方にも連絡しておいた方がよろしいですね……ぁ、もしもし、実はですね…保健室に寄り道を…」
ポケットから自分の携帯を取り出して会長に連絡を取りながら、扉を開けろ!と王道?転校生に目で合図を送った。
「ぇ?ええ…それで、抱いたまま……何か、文句ありますか!」
副会長の声に…王道?だけでなく、周りの野次馬の肩も跳ねた…。
ガラガラと保健室の扉が開く。
「マジ、フラグ立つのだけは勘弁なんだけど…。」
「え?…起ちましたか?
ちょうど保健室ですし…起ったのならば、私が治めて差し上げます。」
「イヤ、いやいや…何か『たつ』の漢字が違うし…治める意味?」
「何がたったんだ?…って、おい!俺を置いてふたりだけでズルイぞ!」
ガラガラ…ピシャンと扉が閉まった。
ザワザワと聞こえる廊下からの声に、晴天は「あちゃー…やっちゃったね」と、晴天はこめかみを押さえた。
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