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木々の間から違和感満載で覗く高い門柱を目指して歩いた。
門柱には緑色の錆の入った銅板が掛かっている。
『櫻銅学園』 の文字に、晴天は拳を握り眉をよせた。
「ん?おま…君も編入生か…ですか?」
馬鹿高い校門よりも更に違和感ありありの言葉遣いで、見知らぬ金髪碧眼の美少年が晴天に話し掛けて来た。
「おま…君、名前…」
「俺、待たされるの嫌いなんだけど…。」
「へ?」
美少年は名前を聞きそびれたようだ。
「待たされるの嫌いなんだけど!!」
「あ、お、僕が登って中から開けてやるよ!…で、お、なま…」
「ありがとう♪」
名前を訊ねられるより前に、にっこり微笑んで小首を傾げると…美少年は真っ赤になった。
「お、おう、待ってろよ!すぐ、開けてやるからな!」
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