97人が本棚に入れています
本棚に追加
美少年はヒョイと馬鹿高い門柱の上に器用に登っていった。
「毬藻に変身だと完璧王道なんだけどな…。ま、遣える者は親でも遣えってね…俺にフラグ立てられるのはゴメンだし…」
腹黒!晴天くん、意外と腹黒…。
「…ヤバ!!!」
上を見上げていると、慌てた様子の美少年があちらではなく此方に降って来た。
「うわ~!」
あの高さから飛び降りたが目測を見誤り、美少年は晴天の上にのしかかった。
「お、重…悪いけど、俺の上から退いてくんない?」
「あ?ぁ…あ…」
「何、真っ赤になってるの?敵対する族の銀縁眼鏡の副総長でもいた?」
「え?おま…いや、その…お前もどっかの…?」
「いや…俺、プロのモトクロスチームのマスコットボーイはしたことはあるけど、流石に族とかは無いね。如いて言うなら、チームの殆どが族あがりメンバーだったから?」
モトクロスチームのマスコットボーイ…もちろん、父の策略でやらされた訳だが…。
最初のコメントを投稿しよう!