2.本日はお日柄も宜しく

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 美少年はヒョイと馬鹿高い門柱の上に器用に登っていった。 「毬藻に変身だと完璧王道なんだけどな…。ま、遣える者は親でも遣えってね…俺にフラグ立てられるのはゴメンだし…」 腹黒!晴天くん、意外と腹黒…。 「…ヤバ!!!」 上を見上げていると、慌てた様子の美少年があちらではなく此方に降って来た。 「うわ~!」 あの高さから飛び降りたが目測を見誤り、美少年は晴天の上にのしかかった。 「お、重…悪いけど、俺の上から退いてくんない?」 「あ?ぁ…あ…」 「何、真っ赤になってるの?敵対する族の銀縁眼鏡の副総長でもいた?」 「え?おま…いや、その…お前もどっかの…?」 「いや…俺、プロのモトクロスチームのマスコットボーイはしたことはあるけど、流石に族とかは無いね。如いて言うなら、チームの殆どが族あがりメンバーだったから?」 モトクロスチームのマスコットボーイ…もちろん、父の策略でやらされた訳だが…。
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