【#1 Hope】

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「課題終わったー?」 「無理無理!  だってずっとゲームしてたし」 「あー、あのアプリか」 「あれおもしろいよね  私もずっとやっちゃったよ」 正反対。 鮮やかで騒がしくて…でも綺麗。 ドロップみたいに、たくさんの色が入り混じる空間。 とても自分じゃ踏み出せない世界。 「昨日の試合さー」 「さっき先輩に挨拶できたーっ!」 「めちゃくちゃ笑ったんだけど」 私にとって、今ほど窮屈な時間はないと思う。 朝。 クラスメイトが次々と教室に流れ込んできて 当たり前のように、自分の縄張りの品定めを始める。 (いつも通りでいいのかな) (今日からハブっちゃえ) (最近ずっと機嫌悪い、最悪) (ほんと彼氏のノロケめんどくさい) 見なくても聞こえてきそうなくらい 色々な評価をして、今日の行動を決めていく時間。 別に嫌いではないけど ただ何となく息苦しさ感じている。
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