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「課題終わったー?」
「無理無理!
だってずっとゲームしてたし」
「あー、あのアプリか」
「あれおもしろいよね
私もずっとやっちゃったよ」
正反対。
鮮やかで騒がしくて…でも綺麗。
ドロップみたいに、たくさんの色が入り混じる空間。
とても自分じゃ踏み出せない世界。
「昨日の試合さー」
「さっき先輩に挨拶できたーっ!」
「めちゃくちゃ笑ったんだけど」
私にとって、今ほど窮屈な時間はないと思う。
朝。
クラスメイトが次々と教室に流れ込んできて
当たり前のように、自分の縄張りの品定めを始める。
(いつも通りでいいのかな)
(今日からハブっちゃえ)
(最近ずっと機嫌悪い、最悪)
(ほんと彼氏のノロケめんどくさい)
見なくても聞こえてきそうなくらい
色々な評価をして、今日の行動を決めていく時間。
別に嫌いではないけど
ただ何となく息苦しさ感じている。
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