守ってあげたくて

18/40
前へ
/40ページ
次へ
ミーティングルームから出て来た自社チームは、すっかり太田に懐く椎名と、それを無表情で見つめる倉田。 デスクの配列を見た倉田の顔が一瞬嬉しそうに輝いたのを見て俺も思わず微笑んだ。 「部長…ありがとうございます」 隣で小さく呟いた倉田に俺も笑いながら頷く。 「慣れるまではお前も分からない事がたくさんあるだろうからな。 まぁ、最低な男と並んで仕事するのは嫌かもしれねーけど我慢しろ」 ぶっきらぼうな言い方しか出来ない俺だけど。 倉田が小さく笑った気がした。 …週末の事… もう怒ってねーのかな…?
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

596人が本棚に入れています
本棚に追加