守ってあげたくて

4/40
前へ
/40ページ
次へ
待ち合わせの喫茶店に着くと、ぱあっと明るい笑顔で槙田が俺を迎えた。 「待たせてすまなかった」 「いえ、忙しいのに無理言ってごめんなさい!」 本当は槙田と飲みに行く気分ではなかったけど、待たせたあげくにここで断るのは申し訳なくて。 「じゃ行こうか」 そう言って槙田と一緒に喫茶店を出た。 「どこ行きますか?」 一瞬戸惑ったけれど、思い浮かぶのは結局智也の店。 「んー…俺の友達がやってる店でいいか?」 「はい!部長と一緒に行けるならどこでもいいです」 嬉しそうに俺の隣を歩く槙田に、俺は申し訳ない気持ちでいっぱいだった…。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

596人が本棚に入れています
本棚に追加