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「梓、邪魔しちゃ悪いから行こう」
倉田の言葉で柏木は「そうね」と微笑んでカウンターへと移動して行った。
…やっぱり槙田とここへ来たのは失敗だった…。
柏木の背中からはドス黒いオーラが立ち登ってるし…。
「ここのお店…倉田さんも知ってたんですね…」
ポツリと呟く槙田の寂しそうな顔。
もうこれ以上、引っ張っても仕方ない。
こればかりはどうにもならない事だと諦め俺は覚悟を決めた。
「あのさ、槙田…
こないだの返事なんだけど…」
「はい」
じっと俺を見つめる槙田の視線に、俺も真剣な目で見つめ返した。
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