第2話 お嬢様とメイドと店員

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さて、屋敷を出て数分。 何でも揃う大型デパート『豪遊プロメテウス』に到着しました。 メカメカしいのか遊び場なのかわからない名前ですが、お気になさらず。 「お嬢様、まずは何をご覧になりますの?」 「そうね、お洋服でも見に行こうかしら」 「かしこまりました」 ガングレトに手を引かれ、二階の売り場へ向かいます。 流石、豪遊プロメテウス。 いつ来ても人が多いわね。 人混みは苦手なのだけれど、仕方ないわね。 「着きましたわ、お嬢様」 そんなこんなで、お洋服売り場に到着。 そういえば、あの子は居るかしら? 「あら、いらっしゃいラプ。また来てくれたのね」 「こんにちは、リサさん」 この人はリサさん。 このお店の店長で、凄く美人。 光輝くような金髪。 出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいるプロポーション。 憧れてしまいます。 「こんにちは、今日はどんな服をご所望かしら?」 「ん~……。今は特にないので、リサさんのお薦めはどれですか?」 「そうね……」 元々ぶらぶらしに来ただけだから丸投げしたけど、リサさんは嫌な顔一つせず笑顔で色々な服を薦めてきます。 流石です!! 「お姉ちゃん……お客様……?」
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