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「待ちなさい!!二人に手をだすなら、私が相手をしますわよ!!」
おお、ガングレトが頼もしい。
もしかしたら、期待できるかも。
「ほう、俺らとやる気かい?お嬢ちゃん」
「勿論ですわ!!やぁぁぁぁ!!」
ガングレトは拳を握ると、男達に向かっていきました。
そして……
「きゃん!?」
3歩ほど走ってコケました。
すると、何とも言えない沈黙が広がります。
ですがガングレトはめげずに立ち上がります。
「ふふ、まさか罠を仕掛けているとは思いませんでしたわ」
「いや、そんなの仕掛けてないが」
「次が本番ですわ!!やぁぁぁぁ!!」
スカッ
「きゃん!?」
今度はコケずに拳を振るいましたがあっさりよけられ、自分の足に引っかかりまた転ぶガングレト。
なんなんでしょう。
ガングレトを見てると、いたたまれない気持ちになります。
「ふぐ……。なかなか早い動きですわね。油断しましたわ……。今度こそ……」
「いや、俺達が悪かったよお嬢ちゃん。じゃあな」
ガングレトが不憫に思ったのか、男達は去っていきました。
で、当のガングレトはというと……。
「私に恐れをなしましたのね?お~っほっほっほ♪」
ガングレト。リサさんとリズの可哀想な人を見る目に気づいて。
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