第1話 お嬢様とメイドとメイド長

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「お嬢様、起きて下さい。朝ですわよ」 鈴のなくような声と共に、体を揺らされます。 ああ……この揺れがまた一段と眠気を誘いますねぇ……。 「起きて下さいませお嬢様ぁぁぁぁぁぁ!!」 「あばばばばば!!」 と思ったら、凄い早さで揺らされてますすすす!! 「ガングレト!!起きました!!起きましたから!!」 「あら、やっと起きましたのね。ごきげんよう、ラプンツェルお嬢様♪」 そりゃあれだけ揺れたら起きるよ。ああ、頭がグラグラする。 「お嬢様、お顔が真っ青ですわよ?」 「貴女のせいよ!!」 「あら、ごめんあそばせ♪」 ガングレトは悪いことはしてないと言わんばかりの、眩しい笑顔を振りまく。 はぁ、全くこの子は……。 「まぁいいです。朝の支度をしま」 う、さっきの揺れで気分が悪く……!! でも女の子として、これだけは耐えなければ!! 「お嬢様?どうされましたの?」 「な、なんでもなオエエエェェェ!!」 「きゃあああぁぁぁぁ!!」 我慢できませんでした。 だって、だって、だって気持ち悪いんだもん♪
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