第1話 お嬢様とメイドとメイド長

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ガングレトは笑った時に見える八重歯がチャームポイントの、女の私でも可愛いと思う女の子なの。 特に紺のエプロンとヘッドドレスにマッチしているツインテールの金髪は、ガングレトの魅力をさらに引きだしている。 私も金髪だけど、ガングレトみたいに強い金じゃないから羨ましいわ。後、ガングレトのもう一つの魅力は 「ふぅ、シミにはならなかったようですわね。後は臭いを消しませんといけま…きゃあ!!」 ……ガングレト自身が披露してくれたけど、天然のドジっ娘。 ガングレトは私と同じ場所に住んでるのに、違う磁場にいるんじゃないかと思うぐらいコケる。 だがそれがいい!! 「いたた……。この部屋、散らかりすぎですわね」 「ガングレト、私の目には躓くような物は見当たらないけど?」 実際、赤いカーペット以外ないし。 「はわっ!?お、お嬢様のイジワル!!」 ガングレトは顔を真っ赤にしたまま、部屋を飛びだしていきました。 あ~あ、あんなに走ったら……。 「きゃあ!!」 やっぱりコケてる。 只でさえ家事に炊事に洗濯に掃除に私のお世話にツッコミと忙しいのに、怪我しなきゃいいのですが……。 「ガングレト!!廊下は走るなと、何回も言ったでしょう!!」 あの声は……。
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