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「以後、気をつけて下さいね。お嬢様。貴女達も」
「「「は~い」」」
あれから2時間の説教の末、私達はジャンヌさんから解放されました。さて、これからどうしようかしら?
お父様とお母様はお仕事で居ないし、屋敷はメイドの皆が毎日掃除してくれてるから部屋も綺麗だし。
う~ん……。
「ガングレト、私は何をしたらいいと思う?」
「とりあえず、窓際から動くべきだと思いますわ」
「あら、窓際でする瞑想は最高よ?」
「いや、寝息たててましたけど。今日はいいお天気ですし、お買い物でもいかれたら如何ですの?」
失礼な。ちょっと集中しすぎて、お菓子の家に住む夢を見てただけなのに。
でもお買い物はいいわね。
「流石ガングレトね。じゃあ街に行きましょうか」
「……かしこまりました。ジャンヌさんにお伝え次第、玄関に向かいますわ」
ガングレトは私の専属メイドだから、私のお願いはほぼ聞いてくれるの。
そう、さっきみたいに微妙に嫌な顔をされてもね。
ガングレトには掃除や家事の仕事があるはずなのに、いつも私を優先してくれるいい子なのよ。
「お待たせしましたお嬢様。では行きましょう」
「ええ」
かくして私とガングレトは屋敷を出て、街に向かいました。
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