第1話 お嬢様とメイドとメイド長

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「以後、気をつけて下さいね。お嬢様。貴女達も」 「「「は~い」」」 あれから2時間の説教の末、私達はジャンヌさんから解放されました。さて、これからどうしようかしら? お父様とお母様はお仕事で居ないし、屋敷はメイドの皆が毎日掃除してくれてるから部屋も綺麗だし。 う~ん……。 「ガングレト、私は何をしたらいいと思う?」 「とりあえず、窓際から動くべきだと思いますわ」 「あら、窓際でする瞑想は最高よ?」 「いや、寝息たててましたけど。今日はいいお天気ですし、お買い物でもいかれたら如何ですの?」 失礼な。ちょっと集中しすぎて、お菓子の家に住む夢を見てただけなのに。 でもお買い物はいいわね。 「流石ガングレトね。じゃあ街に行きましょうか」 「……かしこまりました。ジャンヌさんにお伝え次第、玄関に向かいますわ」 ガングレトは私の専属メイドだから、私のお願いはほぼ聞いてくれるの。 そう、さっきみたいに微妙に嫌な顔をされてもね。 ガングレトには掃除や家事の仕事があるはずなのに、いつも私を優先してくれるいい子なのよ。 「お待たせしましたお嬢様。では行きましょう」 「ええ」 かくして私とガングレトは屋敷を出て、街に向かいました。
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