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「私は人を探している」
「あぁ、俺たちはその、掲示板を見て来たんだ」
いいぞ、緋空。頼むからそのまま僕に話を振ったりせず面倒ごとを起こさず終わらせてくれ
「そうか、なら早速本題に入ろう」
そう言って彼女は数枚の紙を緋空に渡した
「その作文は先日あったコンクールの校内応募に投稿されていたものだ。コンクール全体のテーマはあなたの感じること」
随分と漠然としたテーマだ
「その作文は先生方も高く評価していて我が校の代表として応募しようとしたんだが名前がないので困ってな」
「それで、書いた人を探して欲しいってことか?」
「そうだ」
緋空が作文に目を通す
そして、呆れたと言わんばかりの顔でこちらを見てこういった
「おい…」
うん、なに?
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