全ての、はじまり

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緋空には困っている人を放って置けないというなんとも困った性格がある 悪いことではないと思うけど…まぁいい。この話はまた今度にしよう 二階には教室が多く空き部屋は一つしかない。 早く帰りたかった僕はつい、緋空がドアを開けるよりも早くドアに手をかけ開けていた そこにいたのは見たことのない女性だった 身長は僕(約170cm)より少し高い 制服の上からだが充分にそのスタイルの良さは分かる 髪は割と長く肩の少ししたくらいまでのロングヘア 目つきは割と鋭く眉は整っている 第一印象は「流されない川」 少し、予想外だった この学校に入ってまだ一ヶ月ほどしか経ってないがこういう人を見落としていたのは驚きだった おおよその女子生徒に対する第一印象は「すぐ流される木々」だったが彼女のようにはっきりしている人を校内で見たのは始めてだった そして、僕らは彼女の声を聞く 「掲示板を見てから来たのか?」
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