永遠に

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「…光輝」 「な…なに…」 「おいで?」 赤司が腕を広げて呼んだ 「う、うん」 「ふふっ」 内心ビクビクしながらも降旗が赤司の所へ行く すると赤司は降旗を抱き締めた 「ちょ赤司っ///」 「……。」 赤司が急に黙り始めた 「あ…赤司?」 「…よし、ついた」 「ふへ?」 不思議に思ってな…何が?と聞き返すと 「何って…気づいてないのか? 首を触ってごらん」 赤司に言われた通り触ってみると 「な…何だよこれっ!?」 首には何故か首輪がついていた 「…光輝は犬っぽいだろ? 犬は首輪つけておかないと誰かに連れていかれるだろ? だから光輝にもつけただけだ」 「な…なにいって…お、俺は犬じゃないっ!!い…一応人間だ!!」 「光輝が人間ってことくらい知ってる だけど首輪外したら…光輝はどこか行くだろう?」 「い…行かない…だから、外して」 降旗がそう言うと赤司がため息をついて 「そう言って勝手にどこか行くだろう? だから光輝、お前が死ぬまで外さない」 と言った 「ハ!?し…死ぬまでって…ふ…ふざけな」 「俺はふざけてなんかない そうだ、首輪だけだと心配だから手錠か足枷でも付けるか…?」 そう言いながら赤司が降旗にゆっくりと近付いてきた 「や…やめ…来ないで…!!」 「ねぇ、光輝?手錠と足枷…どっちがいい?」 「やっ…やだ…!!ぅあ…」 「光輝が決めないなら俺が決めるぞ?」 「っ…どっちも…いや…だっ」 しかし赤司は 「まぁ、光輝が嫌だって言っても両方付けるけど」 そう言って降旗に無理やり手錠と足枷を付けた 「やっ…あかしっ…外して…俺、どこにも行かなっ…あかしとずっといるからぁ!!」 「…本当にか?本当にずっといてくれるのか?」 「いるからぁ!!ずっといる!!」 「しょうがないな…」
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