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「二人とも、今日仕事が終わったら話したい事があるから智也の店に来てくれないか?」
俺の言葉に勘のいい柏木は黙って頷いた。
それを見て倉田も、戸惑いながら答える。
「梓が行くなら…私もいいです」
「ん。じゃあ仕事終わったら二人で先に智也の店に行っててくれ。
俺は後から行くから」
二人が頷くのを確認してから、俺は再び画面に視線を戻す。
…さて…調べるか。
意を決してパソコン画面に、2年くらい前まで付き合っていたBLUE STYLEのデザイナー、岸本澪とのスカイプ画面を立ち上げた。
『澪、ちょっと聞きたい事あるんだけど』
突然立ち上げたチャット画面に澪も驚いているだろう。
別れてからの2年、お互いがオンライン表示になっていても決してメッセでチャットすらしなかった。
だけど何故かお互いメンバーの中から削除していなかったのでそのまま残っていたってだけだから。
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