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『情報サンキュ。気をつけてみるよ』
『うん。たまには飲みに行きたいね』
澪からの最後のメッセージには、返事を返さないまま俺はチャット画面を閉じた。
工藤の買って来てくれた昼飯のハンバーガーをかじりながら、今夜0:00からスタートする企画のページを確認する。
見やすくて整ったデザイン、新作を中心としたバランスいい商品のラインナップはさすが倉田の仕事だ。
これなら今週末の売り上げも期待出来るだろう。
椎名とのランチから戻った太田は、一瞬俺を見てニヤリと笑ってから自分の席に座って画面に視線を落とした。
アイツは…
柏木が言った通り、恐ろしい男かもしれない。
いったい何を企んでいる?
アイツの本当の目的は…これなのか?
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