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その日の昼休み。
すっかり太田ファンになってる椎名が太田を誘ってランチに出かけて行く。
そんな様子を伺っていたこの男。
「柏木さんっ！一緒にランチ行きませんか？」
顔を真っ赤にしながら言う工藤。
けれど柏木はそれに即答で言葉を吐く。
「私、今日はお弁当持ちだから。
お一人でどーぞ」
冷たく突き放す柏木に思わず俺は吹き出してしまった。
ふと見れば隣で倉田もクスクスと笑っていて。
やっぱり倉田は笑っていた方がいい。
「部長…昼飯買いに行って来ますけど…部長の分も買って来ましょうか？」
「ああ、じゃ一緒に頼んでいいか？」
ガックリと肩を落としながら言う工藤に財布ごと投げる。
「え？財布ごとっすか？」
「お前の分もそこから出していいよ」
「あざーっす！！」
ご機嫌にオフィスを飛び出して行く工藤を見送って。
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