砂時計はかえされた。

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*****side蒼 おちた、この女。 俺の体に覆い被さってる。 いったい誰なんだ? 「蒼平気?」 チラッとそちらに目をやって。 くいっと顎で示す。 「はいはい、了解です」 苦笑しながらも、軽く肩をならしている。 「僕はどれくらいやればいいですか?」 「俺半分は欲しいね~」 「じゃ、よろしくお願いします」 結局半分か。 「っ、一旦逃げるぞ」 リーダーらしきやつが指示を出すももう遅い。 この先は突き当たり。 逃げるにはこいつらを抜けるしかない。 「おーっと、逃がさねーよ~?」 「僕から逃げられると思わないでね?」 こいつら楽しんでやがる。
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