手のひらに舞い降りる

砂時計はかえされた。

『えー……入学おめでとう』

あ、校長先生っぽい。

……うん、残念な頭だ。

しかもスッゴク目が泳いでる。

ちょっと憐れみを込めた目で見つめる。

『以上です。クラスへ移動してください』

え。以上？

挨拶あれだけ？

っていうか入学式これで終わりなんだー。

早かったな。

ぞろぞろと歩く人の流れにのって教室に向かう。

一人キョロキョロしながら歩く。

ん？

なんか見られてる？

やっぱり黒髪って珍しいのかな？