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クラス番号のかかれた札は曲がってる。
いいのかな、直さなくて。
うーんと背伸びをするけれど、届かず断念。
あとで誰かにお願いしよ。
席は自由みたい。
適当に空いてる席に座る。
隣には緑の髪の人。
机に突っ伏して寝てるみたい。
さっき入学式で隣だった人だ。
何故かこの人の周りの席は空いてる。
「あー、ここの担任の柿谷だ。
自己紹介はしないぞ。
今日は解散」
え、早くない?!
でもそう思ってるのは私だけみたいで。
あっという間にクラスの人はいなくなった。
残されたのは私と隣の人。
うーんと、起こした方がいいのかな?
「もっしもーし。起きてー?」
ユサユサと揺すって起こす。
しばらく揺すっても起きなくて。
ムッとしてもっと強く揺らす。
「おーきーてーっ!」
「うっせぇ!」
「あ、起きた!」
「はぁ?つか誰だよ?」
「私?私は柚木 まりあ」
「んで?何のよう?」
「もう帰っていいって」
「あ?」
そこでやっとクラスの人がいないことに気づいたみたい。
「……あー、サンキュ」
あ、ちょっと照れてる?
可愛い~♪
じっと見ればすごい可愛い顔してる。
うん、イケメンっていうより美少年って感じ。
頭は緑だけど。
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