砂時計はかえされた。

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人と人の合間をかいくぐる。 こういうときに身長がちっちゃいって便利だ。 そして。 「あ?なんだこの女」 銀髪の男を守るように。 相手と対峙する。 「やめて。これ以上傷つけてはダメ」 「はぁ?なんだお前」 「一対一ならまだしも、卑怯だと思わないの?」 銀髪の男はぐったりしていて。 それでもその瞳には私がしっかりと映っている。 「大丈夫?」 「っ、邪魔すんな!」 相手の男たちがわめく。 「もしかして姫とか?」 姫? ってなんだろう。 とにかくこの人の治療が先だ。
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