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出会って、どれくらいたっただろう。
五月も後半だし、1ヶ月ちょっとかな?
あ、もうすぐ2ヶ月か。
……早いなぁ。
「姫さん飯何~?」
「皆のリクエストで親子丼だよ!」
キッチンから声を返す。
暇してたら、皆夜ご飯は適当に済ましてるって話を聞いて。
その食生活を聞いたらビックリしちゃって。
それ以来、平日の夜と土日の3食作るようになった。
たまにヤンキーくんたちにも作る。
でも、作るようになって一番よかったことはーー・・・
「まりあちゃん、るりもおてつだいしゅる!」
「っ、るりちゃん可愛い!!」
ぎゅううっと小さな女の子を抱き締める。
「まりあちゃんもかわいい」
「っ!たっくん!るりちゃん私にください!」
「へー?ダメよ~」
「ダメ……?」
「おにいちゃ、私もまりあちゃんといっしょがいい」
二人でうるうるな瞳でたっくんを見つめる。
何故か蒼くんには目を逸らされた。
そんなにキモいかな。
「あ~ちょっとそのままね~おっけ。」
「ん?たっくんなにした?」
「写メっただけよ~」
いやいや、ダメだろそれ。
「まりあちゃんおなべ」
「あ!ヤバい焦げる!」
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