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でも、俺が海翔だとわかると、下宿も交際も返事はノー。葉月のおじさんのことだ、断られるのは想定内。
でも俺は…
諦めないよ。
反対されても、諦めるわけがない。
俺には…
美優しかいないんだから。
書斎を飛び出した俺達。
離れでコッソリ抱き合う。
美優を抱き締めると、甘い匂いがした。美優の柔らかな髪、俺がずっと触れたかった美優の唇…
唇を塞ぐと…
美優の瞳が潤んだ。
大粒の涙が…
頬に零れ落ちる。
大好きな美優…
やっと…
逢えたな。
「俺はお前を抱き締めたくて、日本に戻って来たんだ」
「…ばか」
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