Cherry 18

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――その後、美紅さんの説得で俺は離れで暮らせることになった。 『海君は住むところないのよ。遥や卓に頼まれたの。優、未成年者をホームレスにする気じゃないよね?お願い…優。海君の下宿を認めて』 美紅さんの魔法の言葉。 『お願い、優…』 この一言は、大魔王を腑抜けにするらしい。 けど、俺達の交際は勿論却下。『美優が高校を卒業し、海翔が自立するまではガンとして交際反対を貫き通す!』と、おじさんは断言した。 かなり手強いな。 でも反対されればされるほど、メラメラと闘志がわく。 俺はまだフリーだ。 日本でのデビューも決まってはいない。おじさんのいうことも、男として理解出来る。 必ず、夢を叶える。 でっかい夢を叶えて、おじさんに男として認めてもらう。 けどそれと美優との交際は別だ。この俺が美優を、すんなり諦めるわけがない。
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