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【美優Side】
その日、帰宅した美希と美生ちゃんは、黒髪にスーツ姿の海翔を見て、目を丸くした。
「本当に空ちゃんみたい。ねっ、海ちゃん、美希と将来結婚しない?美希と結婚すると、パパやママの会社が、もれなくついてくるよ」
中学生になり身長も伸び、マセた発言で誘惑する美希を、海翔は笑顔で見つめた。
「悪いな美希、俺は先約済みだから」
「先約済み?誰と?ロスに彼女がいるの?」
美希の無神経な言葉に、パパの眉がつり上がる。
おばあちゃんやママに、ロスでの話を聞かれ、海翔は空翔みたいに愛想を振り撒いた。
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