Cherry 18

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「二人とも汚いなっ!ママ、海ちゃんが家族ってどういう意味?」 美希の突っ込みに、あたしは思わず俯く。 「こんな野蛮人が、家族になるわけがない!」 パパがブツブツ言いながら、熱いお茶を一気飲みした。 「アチチ!美紅、熱すぎるだろ!」 「あら、ごめんなさい。フゥフゥしてあげようか?」 「美紅、ふざけるな」 ママはクスクスと笑いながら、幸せそうにパパを見つめた。 ――朝食を済ませ、あたし達はタクシーに乗り込む。 タクシーの中、パパはずっと無言だった。窓から風景を見つめるパパの横顔は、今まで見たこともないくらい、寂しい目をしていた。
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