11/12
前へ
/40ページ
次へ
「あとさ、なんかギャルっぽい先生もいたね」 「ああ、あの子25歳よ。 英語教えてる」 「マジ? センセもあの若作り見習ったら?」 「うるさいわよ」 お互い食べ終えて、皿をキッチンへ運びながら話す。 「でも可愛いでしょ、あの子。 彼氏募集中よ。 紹介しようか?」 「いらない。 何回言わせるの? そういうのウザいんだって」 興味ゼロの回答。 「分からないでもないけど、恋愛ちょっとでもかじってた方が生活にハリが出るよ」 自分が面倒くさくなってるのに、人にはいっちょ前に勧める。 「してるよ、恋愛。 つきあってないだけで」 「へ?」 時峰がソファに体を預け、ビール片手に首だけこちらへひねる。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4606人が本棚に入れています
本棚に追加