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いつものように、昼から出社。 体と頭は多少重かったけれど、何故か気分は軽くなっていた。 ……昨夜、あんだけグチったからかな。 高山がまた嫌味な説教を垂れたけれど、今日は特別気にはならなかった。 「綾川先生、今日なんかツヤツヤしてる。 髪も顔も、うー……ん、全体的なオーラも」 講師用のトイレで一緒になった英語課の25歳の子が興味津々で語りかける。 「そ、そう?」 目の前に鏡があったので、怪訝な顔をして覗き込む。 でも確かに、今日化粧する時ファンデののりが良かったような……。 「あー、昨日お休みの日でしたもんね。 彼氏さんとゆっくりできたんですね。 うらやましっ」 笑顔で軽く肩を叩かれる。 「はは……」 違うけど、適当に合わせた。
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