4604人が本棚に入れています
本棚に追加
いつものように、昼から出社。
体と頭は多少重かったけれど、何故か気分は軽くなっていた。
……昨夜、あんだけグチったからかな。
高山がまた嫌味な説教を垂れたけれど、今日は特別気にはならなかった。
「綾川先生、今日なんかツヤツヤしてる。
髪も顔も、うー……ん、全体的なオーラも」
講師用のトイレで一緒になった英語課の25歳の子が興味津々で語りかける。
「そ、そう?」
目の前に鏡があったので、怪訝な顔をして覗き込む。
でも確かに、今日化粧する時ファンデののりが良かったような……。
「あー、昨日お休みの日でしたもんね。
彼氏さんとゆっくりできたんですね。
うらやましっ」
笑顔で軽く肩を叩かれる。
「はは……」
違うけど、適当に合わせた。
最初のコメントを投稿しよう!