4606人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんなさい……」
すぐにカバンから鍵を取ってきて返す。
「いいよ。
それより懐かしいね、その格好」
半袖の白いシャツに黒のタイトなスカート。
ハイヒールの黒い靴に、アップした髪。
楽だし、ナメて見られない無難な講師戦闘着。
「前は背伸びしてるように見えてたけど、今はサマになってる」
にっと笑って、自然に人差し指で鎖骨をなぞる時峰。
「ちょっと。
時峰君」
「ふっ。
超先生モード。
昨夜はあんなに可愛かったのに」
「あのね」
キーンコーンカ-ンコーン……。
授業終了のチャイム。
学校と同じものだ。
「じゃ、ホントにごめんね。
悪かったわ。
生徒達が質問に来るから戻るね」
軽く手を上げて、講師室に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!