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ダメだ、私。
しっかりしなきゃ。
最近ぼーっとし過ぎ。
先程時峰に触られた鎖骨の辺りをさする。
アイツに触られると、途端に変なスイッチが入る。
「ふーー」
昨日の今日で会うという、予期せぬ出来事に少し心拍数が上がる。
努めて冷静さを保ってその後の授業に徹した。
家に帰ると、隣の部屋はもう電気が消えていた。
……寝てる、時峰。
この気持ちは安堵なのか、何なのか。
彼が隣に越してきてからというもの、802号室を気にしない日は無い。
次の日も、次の日も、水曜日が来るまで、隣の部屋を意識する日々が続いた。
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