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「久しぶり、な感じがするね。
今日はこの前みたいに彼氏来ないの?」
「今日は……、来ないわよ」
今日は、どころか、多分今後一切来ないよ。
でも、それは絶対に言わない。
別れたなんて言ったら、この男は私を平気で手放す気だから。
この条件の均衡が崩れたら、こういう関係は切るはずだ。
彼氏がいる私の方が好都合。
時峰は最初にそう言っていた。
「おいで、センセ」
時峰は私の腕を掴み、慌てて靴を履いた私を自分の部屋へ引っ張った。
バタン。
「時峰く……、鍵。
私の部屋」
「だいじょーぶ、すぐ済むから。
センセは溜まってないだろうけど、俺2週間もしてないから、も、限界」
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