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「綾ちゃん。
なんかさぁ、最近めちゃくちゃ肌綺麗じゃない?」
「そーなんだって!
何?
先生恋しちゃってるの?
もしくはたっかい化粧品購入した?」
少し軽い感じの女子生徒二人組が講師室まで来て私をからかう。
「あんたたち、センター終わったからって気抜いてんじゃないわよ。
本番はこれからでしょ」
「わー!
はぐらかした。
図星じゃん!?」
アハハハと笑いながら教室へ戻っていく2人。
「ホントにもう……」
よいしょ、と言って、自分のデスクに戻り腰を下ろす。
「いや、でも綾川先生ホントにどんどん綺麗になっていく……」
隣の席の英語の水野さんが、私の顔をまじまじと見る。
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