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帰り道、居酒屋に寄った。
お互いいろいろ忘れるためにぱーっと飲もうということになって、お互いいつも以上に飲みまくった。
昨日号泣していたことが嘘みたいだ。
昨日今日の時峰の言動に振り回されて、心と頭の中の余りの慌ただしさに、まるで1週間くらい経った後みたい。
帰りは代行。
マンションに着いた時には既に12時を回っていた。
「それじゃ、おやすみ時峰君」
バンッ。
開けようとした自分の部屋803号室の扉を、後ろから手で抑える時峰。
「もう遅いし、今日はこれで……」
恐る恐る振り返る。
時峰、結構飲んでたし明日が心配……。
「昨日言ったじゃん。
最近欲求不満て」
ああ……。
捕えられた。
いつものように時峰に腕を掴まれ、802号室へと連れ込まれる。
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