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ここまで近いと、暗闇の中でも時峰の目の放つ光が分かる。
艶っぽい目で、私の目の中に映る自分をじっと見てくる。
私も目が離せなくなり、見つめたまま直立不動。
「……っ」
「ハハッ。
しないよ、キスなんて」
いつぞやか、ベランダでも同じようなことがあった。
「……」
したことありますけどね。
あなたとキス。
「よいしょ」
「わあっ!
と、時峰君」
顔を離すと急に時峰が両手で腰とお尻を持ち上げ、私を浮かした。
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