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この辺りからいつも、時峰に話しかけられても上手に応えられなくなる。 クスクス笑いながら、 「手ー、邪魔」 と言って、時峰は私の両手を上で抑えつけた。 「もう、さ。 他のこと考えずに没頭しよ。 お互い」 「んっ……」 頭から額へと、耳から頬へと、顎から首へと、鎖骨から胸へと。 口以外のあらゆる場所にキスを降らせては舌を這わす。 「頭ん中空っぽにして、キモチイイだけで満たせば、ホラ、楽にならない? センセ」 「んあっ」 私のワキに沿って、舌先を滑らせる。 下に伸びた手は、焦らしながらも私を高みへ導く。 シーツをちぎれるんじゃないかというほど握り締め、無理して開けた目で時峰と視線を絡める。
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