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「ほ、ほら、美波、子育てと家事で大変だし、邪魔しちゃいけないかと思って」
「……」
美波が子供を抱きながら、何か疑うような意味深な目で私を見る。
「泉、もしかして、他に男いる?」
「えっ!?
なんで?」
分かるの?
「別れたこと引きずってなさそうに見えるし、親友の私にも相談してこなかったんだし」
「……」
「それに、何より、肌に艶がある。
女性ホルモン出まくり。
恋愛している顔」
反論が出来なかった。
親友というものは、しばらく顔を合わせてなくても、こうも見抜くものか。
私は観念して時峰のことを美波に話した。
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